そこに伏せていたまえ 君にはそれがお似合いだ

  • バサラやりたい・・・はんべーさまにののしられたい・・・
  • かれしちゃんは、いとこのちびっこふたりのお守り役で、映画になったおいでよどうぶつの森を観に行くらしい。なんかもうほんと結婚してくれ!と本気で思った。子どもが似合いすぎる。

映画『バッテリー』の予告を観た。巧のお父さん役の岸谷ごろうが「巧は、(野球が大好きな、だけど病気で思うようにいかない)弟のかわりに野球をしていると思わないか?」と言っていたが、巧が自分でない誰かを理由に野球をしているなんてそれはもうすでに「巧」じゃねーよ!と原作を読んだことのある人なら誰しも思うのではないか。
「自分は自分のもの」と他人に支配されることを頑なに許さない少年が、例え幼い弟がベッドの上で苦しんでいたとしても、「野球」を、ボールをミットに投げ込む瞬間瞬間の動作ひとつをとっても、自分以外を理由にするなんて有り得ない。巧の野球は「弟のため」なんていう奇麗事じゃない。むしろ巧は、「弟のため」という理由を作ることを「青波に対しての侮辱」ぐらいに思う子だ。自分と自分以外を混同しない。青波も自分のために野球をする兄ちゃんなんて望まない。青波だって、自分でやりたいから野球を始めたんだから。巧は、自分と自分以外の境界がはっきりしていて、その境界が正しく自分自身の「身体」だから、その身体を動かすことに自分以外は存在しないんだよ。そういう傲慢で一匹狼な少年が豪ちゃんと出会い、新田東野球部のメンバーと「野球」をすることで、自分以外を少しずつ知っていくっつーのかバッテリーじゃなかったっけ。・・・豪ちゃん役の子の笑顔が可愛かったから観に行くと思うけど、監督はちゃんと原作読んだのか!と言いたい。滝田監督は、壬生義士伝陰陽師・バッテリーときて、わたしと趣味は合うことはわかったが、内容は配役以外ぱっとしないんだよなあ・・・。