白球を追いかけて、冬

久々にサークルの練習に参加した。冬の球場は寒い。ベンチに放ってある選手たちの上着は着膨れしたマネージャーの膝掛けに変わり、その上着の匂いを嗅いでは、やれ煙草臭いだの香水なんかつけてきもいだのと勝手言い放題である。ひどいことなどいくらでも言ってやれるが、その分彼らは優しさを与えてくれないのでほどほどにする。女子にボールを投げつけるな。そして見慣れればたいしたことの無いユニホームも、一年生の未だ初々しい姿には母性を覚え、たまにかっこいいことをする2年生以上にも顔つきが男らしくなってきたわなんて姉気取りも甚だしい今日この頃。