必死即ち生くる也

  • 昨日は就活帰りに「武士の一分」を観て来た。シルバーデーだったとはいえ、満席の会場の中見渡す限り六十代前後の方々。高年齢化社会の縮図がそこにあった。「武士の一分」の中身は、予想外に笑えた。盲目になった侍とその夫を裏切ってしまった妻、という負の部分が強調されてるから(まあそれが重要なんだけど)、どんなシリアスな映画なのかと思っていたら、新之丞(きむたく)と加世(檀れい:超絶色っぽい)と中間(笹野高史)の三人の細々とした生活があったかく描かれていて、新之丞の目が見えなくなって元気の無くなった家庭のなかでも、中間の徳平が憎めないオイシイ役どころで映画を観てるこっちを悲しいだけにしないで笑わせてくれる。会場に居たおじさんおばさんたちは相当笑ってた。徳平出てきただけで笑ってた・・・。武士の一分観たひとはきっときむたくじゃなくて徳平をすきになって映画館出ると思う。そしてわたしは時代劇で「夫婦が仲良し」というのがすごく好き*1で、この武士の一分の新之丞と加世は新婚仲良し夫婦でほんとかわいくて、もうそれだけでわたしは満足おなかいっぱい。いいもん観た。でも三部作の中では「たそがれ清兵衛」がいちばんすき。
  • 今日は新宿で冬服を買った。秋服をスルーした分ふんぱつしてしまった。黒くて裏地が豹柄でもあもあした上着とネクタイがかわいくてネクタイ買っちゃったから白いシャツも。それで新線のほうの道を歩いていたらなにやらピザの箱のようなものを持ってる人がたくさんいて、なんだなんだと友達と一緒に人ごみのほうを見てみると、新しくオープンするドーナツ屋さんがドーナツ配ってた。タダドーナツにテンション急上昇のまま人ごみに混じって箱を貰って開けてみるとドーナツが12個もはいっていて、ほくほくと帰宅。いい一日だった!

*1:「絶対的な存在の夫とそれに従う妻」という前提のなかで、じゃれてみたり拗ねてみたり冗談を言い合ったり、でも弁えるとこは弁えてなあなあな関係じゃないところ