ろまんちすと

新選組!!を観た。思ったより榎本武揚が良い男だった(かおじゃなくてね)。最後はあっさりしたエンディングでちょっと拍子抜け。さのちゃんとか新八とかさいとーのその後も少しはあるかと思っていたのに残念。しかしまあ土方さんはなあ……ぐしぐし泣くわそりゃー。実際、土方はあんな風に新選組しんせんぐみと口にしなかっただろう。なんて、一個人のしかも過去のひとの感情なんて想像するしか方法はなくて(申し訳ないくらい妄想)、日記ぐらい書いとけやこらーと思う。日記でも文学でも実用書でも文章を残したひとはすごいよありがとう。何百年も前に土に埋まった誰かの人生に魅力を感じる。運命みたい。知りたい知りたい知りたい近づきたい触りたい。でも幾ら近づいてもやっぱりイメージでしかないんだもん。触れないし声も聞けない。わたしはきっと生身の人間よりも死んだ人間の方が好きなんだろう。誰かが積み重ねたものをこっそり覗き見するのが楽しいんだもん。土方歳三という人は、叶わぬ恋を何年も続けられるほど魅力は尽きなくて、わたしは彼を好きでしょうがない。と、脈絡なく終わる。