東京交響楽団in東京芸術劇場

生オーケストラのパワーはすごかった。椅子と指揮台がステージの上にあって、そこに奏者たちが出てくる姿がかっこいい。あのひとがコンマスだよ!あれバイオリンより少し大きいのってヴィオラだよね?と興奮。客層は主に中高年のおじさまおばさま、ちらほらと素敵なロマンスグレーの外人さん。

  • ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ソリストのチェロ奏者ハインリヒ・シフは立派なひげを蓄えた恰幅のいいおっちゃん。魂込めて弾いていた。かっこいい。弓がチェロのボディーにぶつかる音が生々しかった。途中で眠くなることなんて想定内です。シフのどまん前に座っていたサラリーマンがコックリコックリしている姿を見て、気を持ち直した。あれは失礼だ。寝ちゃう気持ちはすごくわかるけど。あの音の中で寝れたら気持ちいい。フルートの音がものすごくきれいだった。
  • エルガー:フロワッサール おれイギリスだぜ!な曲。
  • エルガーエニグマ いろんなアレンジ(・・・アレンジといっていいのか)の曲が繋がってひとつの流れになっていた。パイプオルガンも少しだけ聴けた。クライマックスに向けてテンションが上がっていくさまに圧倒される。すげー。ティンパニーが地鳴りのように唸ってかっこいい。
  • エルガー:愛の挨拶 アンコールでやってくれた!嬉しかったー。エルガーっつったら愛の挨拶しかわかんないし、曲が作られた背景も知っていたから*1、ドキドキして聴いた。

やっぱり多少勉強して行ったほうがもっと楽しめたんだろうな。今度行くときはちゃんと予習して行こう。楽器と人間の関係についてかんがえる。彼は高校のときティンパニーを少し叩いたことがあるそうで、終演後、やっぱティンパニーだな!と楽しそうにしていた。落語ききに行きたい歌舞伎観に行きたいと言っても興味を示すので、連れ回せる相手が見つかって嬉しいのー。

*1:「おしゃべりなアマデウス」という漫画のおかげ。漫画から得る知識は多いよ。